複数ある精神科に関する職業

精神科は、心の病を扱う診療科です。
精神科に関係する職業は多岐に渡りますが、その代表例が精神科医です。精神科医というと内科医や外科医とは異なるイメージがあるかもしれませんが、患者から症状を聞き出して原因を探り、病気にアプローチしていく流れは変わりません。
精神科医になる方法も他の診療科の医師と変わらず、6年制の医学部を卒業した後医師の国家資格に合格する必要があります。その後、精神保健指定医という資格を取る必要があります。

心理検査やカウンセリングといった心理療法を行う臨床心理士は、「心の専門家」と称されることも多く、精神科との関わりも深いです。心理学の学問は多くの分類がありますが、臨床心理士はその名の通り臨床心理学に特化した仕事で、医療分野で患者と実際に対面して診察や診療を行います。
臨床心理士になるには、日本臨床心理士資格認定協会が行う資格試験に合格する必要があります。単に試験を受けるだけでは足りず、指定の受験要件が存在することを念頭に置いておく必要があります。

医師や臨床心理士の診察や検査を受けた後、作業療法士や言語聴覚士による治療を受けることもあります。
精神科における作業療法士は、患者に日常生活に戻るための訓練や助言を行うのが主な仕事です。作業療法は個別のものと集団のものがあり、患者の状態に合わせて心のリハビリテーションを行っていきます。
精神科の言語聴覚士は高齢者を対象にすることがほとんどで、嚥下訓練などを主に行っています。